何度読んでも涙がこぼれる感動の名作。願いは必ず叶う。いっぺんだけなあ―

無料で「こども飯」を提供する『大衆食堂かざま』。店のオーナーの息子・心也は、怪我で大好きなサッカーができなくなり、中学最後の夏休みを前に晴れない気持ちを持て余している。また心也は、時々こども飯を食べにくる同級生のことを気にしていた。一人は夕花。クラスから疎外され、義父との折り合いも悪い。もう一人は金髪パーマの不良、石村。友情と恋心、夏の逃避行。大人たちの深い想い。

プロポーズの翌日、恋人が盗撮で捕まった。カメラマンの新夏は啓久と交際５年。東京駅の前でプロポーズしてくれた翌日、啓久が通勤中に女子高生を盗撮したことで、ふたりの関係は一変する。

人生は簡単じゃない。でも、後悔できるのは、自分で決断した人だけだ。古書店で開かれる深夜の読書会で、男女6名の運命が動きだす。直木賞（2024年上半期）候補、最注目作家が贈る「読書へのラブレター」！

誰かと生活することは、めんどくさいけどあたたかい。鎌倉駅から徒歩８分。木々と小鳥に囲まれたシェアハウスには、今日もカレーとコーヒーの香りがいっぱい。

★感涙必至のお仕事ミステリーが誕生！★～元看護師の著者が送る、命の物語～完治の望めない人々が集う長期療養型病棟に勤める看護師・卯月咲笑。ある日、意識不明の男性のベッド脇に見知らぬ女の子の姿が。

『ご』と入力すると『ゴメン』と出てきて……『ゴメン。今日も仕事でダメになった』の一文ができあがる――。激務が続く番組制作会社で働く芦原志穂。彼女は今日も恋人にデートのキャンセルを告げるメールを打っていた。

横浜・山手の洋館ホテルを舞台にしたハートウォームストーリー！焼きたてパンが、お客様を笑顔に変える――。３年間勤めたパン屋さんをやむなく離職したパン職人の紗良。

編集者の林田咲は、作家・河合理智子の告別式に参列していた。河合はかつて女性が書いた小説が「女流文学」と称された時代から活躍し、文学史に名を遺した、偉大なる女性作家。しかし、その葬儀はごく質素なものだった――。

都内文教地区の町で出会った５人の母親。育児を通して互いに心を許しあう彼女たちだったが、その関係性は徐々に変容してゆく。引き金となったのは小学校受験なのか、それとももっと他の何かなのか。

鎌倉で小さな文具店を営むかたわら、手紙の代書を請け負う鳩子。今日も風変わりな依頼が舞い込みます。友人への絶縁状、借金のお断り、天国からの手紙……。身近だからこそ伝えられない依頼者の心に寄り添ううち、仲違いしたまま逝ってしまった祖母への想いに気づいていく。

寄り添い、寄り添われ、生きていく　動物介在療法に携わるDI犬のスピカと、そのハンドラーの凪川遥が、横紋筋肉腫を患った５歳児、強迫性障害を抱える中学生、産後うつの患者や家族たちと向き合う。

大ヒット『猫を処方いたします。』著者の最新書下ろし小説！どこ行くの？ボクも連れてって。

世界は「優しい奇跡」に満ちている――。癒やしと幻想の名手・村山早紀が描く５つの物語。本屋大賞ノミネート作家の最高傑作！

時を隔ててわかる、愛するということ、家族であること“森沢文学”の真髄！心が静かに癒される、珠玉の家族小説

第171回芥川賞候補作。踊る、それがわたしたちの自由海辺の老人ホームに集う女たちのゆるやかなつながり。いま最も注目される新鋭の最新作。

若くしてデイトレードで成功した榊信一。ある日、末期癌で余命わずかと医者に宣告される。それを機に、自身が秘めていた〝ある欲望〞に忠実に生きることを決意する。それが連続殺人の始まりだった。

本を読み、人生を語る、みんなの大切な時間。本を読み、人生を語る。人が生のままの姿になり言葉が溢れだす。そんな幸福な時間をぎゅっと閉じ込めたい、という願いが込められた物語です。

秋山菜々子は、神奈川で看護師をしながら一人息子の航太郎を育てていた。湘南のシニアリーグで活躍する航太郎には関東一円からスカウトが来ていたが、選び取ったのはとある大阪の新興校だった。

ホームレスの老女が殺され燃やされた。犯人草鹿秀郎はもう18年も引きこもった生活を送っていた。彼は父親も刺し殺したと自供する。長年引きこもった果てに残酷な方法で二人を殺した男の人生にいったい何があったのか。

雨のそぼ降る森、嵐の去ったあとの海辺、晴れた夜の岬。そこは鳥や虫や植物が歓喜の声をあげ、生命なきものさえ生を祝福し、子どもたちへの大切な贈り物を用意して待っている場所……。未知なる神秘に目をみはる感性を取り戻し、発見の喜びに浸ろう。

映画『ライアの祈り』森沢明夫原作小説！縄文時代から豊穣な土地として営みが続けられてきた青森八戸に赴任してきた桃子。バツイチ、35歳で恋に臆病になっている。人数あわせで呼ばれた合コンで出会ったのは、何とも風采のあがらない考古学者だった。

本屋大賞4年連続ノミネート！今最注目の著者が踏み出す、新たなる一歩とは――。幸福度最高値の傑作小説！〈STORY〉ある3月の週末、SNS上で「人魚が逃げた」という言葉がトレンド入りした。

ある目的のため、女はひとり、立ち上がった。ユーチューブで人気のチャンネル『野依美鈴のブレイクニュース』。児童虐待、8050問題、冤罪事件、パパ活の実情などを独自に取材し配信。

小児病棟で起きた点滴殺傷事件。４人の子供の点滴にインスリンが混入され、２人の幼い命が奪われた。物証がないまま逮捕されたのは、生き残った女児の母親。献身的な看病のあまり、周囲との軋轢も生んでいた彼女は取り調べで自白するが、後に否認する。